受講生の声
数値の検証と定性情報の検証の繰り返しこそ意味があるということをクラスのたびに学んだ
クラスを通じ、「数値なき物語にも、物語なき数値にも意味はない」という著名な経営者の言葉を実感しました。
数値だけをいたずらに追いかけても、市場、企業戦略、事業に係る組織や人材の情報など、定性的情報やストーリーが抜けていれば判断があらぬ方向にいくこともあり、逆に定性的な情報だけで分析を行っても、数値情報が正しいものでなくては同じく適正な判断ができません。
数値を検証しては、定性的な情報に戻り、定性情報をみては、またそこからヒントを得て数値の分析をする。この繰り返しにこそ意味があるのだとということをクラスのたびに学びました。
(金融・20代担当者)
私の通常業務はともすると数値ばかりを追いかけがちですが、ストーリーと数値を行ったり来たりしながら業務を実施できるように心がけていきたいと思います。経営判断を俯瞰的に理解するためには、定量分析だけでは不十分であり、定性定量の両面が重要
受講前は、実務では定量の分析と判定という部分に重きを置いており、その事業の背景などはあまり見てきませんでした。
私のミッションは「事業を定量的に計測し、経営層に情報を届けることで、経営判断を仰ぐこと」であったので、そのこと自体に誤りがあるわけではないのですが、「経営判断」を、歯車の一つとしてではなく俯瞰的に行う際にはそれだけでは不十分です。事業の背景は何なのか、KSFは何か、それを踏まえどのような戦略を選択し、どのような投資をするのが適切なのか、といった定量的分析を行う以前の部分をしっかり分析し理解することが重要であり、その理解が不十分であると、定量的には正しくとも、投資判断を誤ることもあると実感しました。
(インフラ・40代課長)ファイナンスはルールに基づいた分析だけではなく、会社や経営者の意思が含まれることを学べた
WACC の算出一つにしても、前提をどのように置くかという企業の意思が必要だと感じました。
同業他社比較をするにしても、当社のようなコングロマリット企業の場合はどの企業を参照するかというのは非常に難しいことであり、正解はありません。そこで必要になるのが、自分たちの会社は市場からどのように見られたいのか?等を決めることで、これにより比較する企業が変わります。この意思決定こそが、会社や経営者の意思なのだと思いました。クラスで扱ったケースにおいても、前提の置き方で数字は全く違うものになるが、正解があるということではなく、何を目指しているかの差だと理解できました。これまでファイナンスといえば、ルールがあり、正解があるものだと考えていたので、そこに意思が含まれるというのは本クラスにおける大きな学びでした。
(化学・30代担当者)