株式会社SMBCモビット

学んだことを即実践できる環境が、3か月間継続する

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営業本部 主任 櫻木 啓司さん

受講科目:クリティカル・シンキング(2021)

※部署・役職はインタビュー当時

まとめ
業種
  • 金融
受講科目
  • クリティカル・シンキング
受講形態
  • リアル
課題
  • 社内で一番話しかけられるコールセンターの主任という役職柄、スピーディな回答を求められていた
  • 深く思考する時間の捻出が難しく、短期的な解決策に頼りがちだった
受講内容
  • NHK(認識・反応・関心)を予測してコミュニケーションをとることの重要性を学んだ
  • 3か月間を通じて、イシューの意識やフレームワークの活用などの学びが定着していくことを実感した
成果
  • お客様の反応は受講前より良くなり、上司から頼られることも増えた
  • イシューを意識することで、議論の生産性が高まった
  • フレームワークを活用することで、検討事項をもれなく洗い出すことができプロジェクトを円滑に進められた

背景と課題

100名近くの社員とコミュニケーションをとるコールセンターの主任

私はコールセンターの部署に所属しており、主任、いわゆるスーパーバイザーとして勤務しています。戦略の立案、運用ルールの作成、電話対応の指導が、主な業務内容です。

ともに働く仲間が非常に多く、パート社員や派遣社員の方も含めると、100 名近くの方と業務を進めることもあります。

スピーディーな回答が習慣になり、短期的な解決策に頼りがちだった

まず、深く思考する時間の捻出が難しい、という課題を持っていました。

役職柄、パート社員や派遣社員の方や、同僚、上司から質問・意見を求められることが多く、社内で一番話しかけられる立場だと思っています(笑)。時には質問をさばき切れず、回答を待ってもらうことも。そのような多忙な状況なので、今までの経験や持っている知識を頼りに、スピーディに回答する必要がありました。

そしてその結果、深く考えることを怠ってしまい、課題解決が遠回りになってしまう、短期的な解決策ばかり思いついてしまう、という課題もありました。正確かつスピーディに思考し、遂行する能力を身に着けたい、と当時から考えていたのです。

事前準備と受講内容

ステップアップのための登竜門として必須だと考えていた

きっかけは、上司や先輩からグロービス・マネジメント・スクール(以下、GMS)の評判を聞いていたことです。同じフロアの先輩も、私が受講する1 年前に受講していました。

GMS の受講者は、皆、口をそろえて「大変だ」「だけどやりがいがあるし、とても為になる」と。また先輩方の仕事の仕方や考え方が、目に見えて変わっていく様子を、業務を通じて感じていました。

私の課題とも照らすと、GMS の受講はステップアップのための登竜門として必須だと考え、手を挙げさせていただいた、という経緯です。

弊社は学びの選択肢が充実しており、社内研修や通信教育の制度もあります。GMS ではなく、そちらを選択することもできました。しかし、GMS はレベルの高いクラスが、隔週で3か月間続きます。一定期間集中して継続しないと、学びを定着させて実務に活かすことは難しいだろうと考えたことも、GMS を受けたいと考えた理由の1つです。

授業についていけるか不安だったが、安心して参加できる雰囲気だった

授業についていけるだろうか、という点が心配でした。様々な企業の方が参加すると聞いていたので、頭が良い人・仕事ができる人ばかりだったらどうしよう、授業についていけなかったらどうしよう、と。

ですが、全くの杞憂でしたね。皆さん優秀だったのはその通りなのですが、皆が似た悩みを抱えていたので、お互いに学びを共有し深め合おう、という雰囲気が自然と醸成されていました。ニックネームで呼び合うほど、心理的安全性が高いクラスだったのも、ありがたかったです。

講師の方は、「スクールは会社ではないから、失敗しても評価は下がらない。安心してアウトプットしてください」と繰り返し伝えてくれ、私たちが安心して参加できる雰囲気を作ってくれました。そのため、積極的に発言することに、ためらいは無かったです。

大きく2つのことが印象に残っています。1つは人。もう1つは学びと実践のプロセスです。

様々な企業の方々と同じベクトルを向いて学べたことが、とても良かった

人については、やはり共に受講した仲間のことが印象的です。様々な企業の方がいて、その方々と同じベクトルを向きながら学べたことは、とても良かったですね。私は同じクラスの方と仲良くなり、プライベートでのお付き合いにもつながる関係性を築けました。

PDCA の早さには苦労したが、学んだ思考法が身になっていくことを実感した

GMS の特徴は、学んだことを即実践できるよう、重要なポイントを繰り返し教えてくれることだと感じています。具体的には、イシューを決める、枠組みを作って根拠を述べる、フレームワークを使うなど、重要なポイントは3 か月間を通じて、反復して教えてくれていました。

そして、クラスと実務が並行していることも、大きなポイントです。学んだことを、即実践できる環境です。PDCA の早さには苦労しましたが、そのおかげで学んだ思考法が身になっていくことを実感しました。

たとえば私が意識したことは、NHK(認識・反応・関心)。人とコミュニケーションをとるときは、相手のNHK を予測することが重要、という話です。

社内はもちろんお客さまへの対応時にも、相手のNHK を予測したうえでコミュニケーションを取るということを、クラスと並行して実践していました。使いこなすにはまだ修練が必要ですが、学んだことをすぐに実践することで、記憶に残るし定着もすると感じています。

成果と今後の展望

受講して得られた成果は、具体的に3つあります。フレームワークの活用、イシューの意識、コミュニケーションの進化の3点です。

フレームワークを活用し、プロジェクトを円滑に進めることができた

1つ目のフレームワークの活用は、特に4C や4P を活用できました。たとえばクラスが始まったころに、新しい施策のプロジェクトメンバーに選ばれました。施策検討に必要な分析を行う際、ちょうど習った4C や4P を活用してみたところ、検討項目をもれなく洗い出すことができたのです。プロジェクトメンバーの納得感も高く、プロジェクトを円滑に進める一助になりました。

イシューを意識し、議論の生産性が高まった

2つ目のイシューの意識は、打ち合わせの際に活躍しています。どうしても打ち合わせの場では、その場で議論すべき課題(イシュー)と議論がずれてしまいます。気づいた段階でイシューへ引き戻す、ということを意識すると、議論の生産性が高まることを実感しています。

相手の立場や環境に思いを馳せることで、コミュニケーションの質を高めることができた

3つ目のコミュニケーションの進化は、相手の立場や環境に思いを馳せることで、コミュニケーションの質を高めることができています。さきほどのNHK に通じますね。 営業資料の作り方1 つとっても、たとえば数字の羅列ではなくグラフ化してパッと見やすくすることや、枠組みを用いて根拠を述べるなど、様々な工夫を凝らすようになりました。相手に寄り添ったコミュニケーションのためには、相手の背景や環境・関心ごとに興味を持ち、想像することが必要です。

結果として、お客さまの反応は受講前より良くなっていますし、上司から頼られることも増えたと感じています。

学んだことを「できる」ようにしていきたい

まずは、学んだことを「できる」ようにしていきたいですね。フレームワークの活用やNHKも、まだ使いこなせるレベルには達していません。

ただ幸いにも、私の周りにはGMS を受講した方が多いので、学びを活かしやすい環境にいると思っています。私自身がGMS で学んだことを活用し、受講生が増え、学んだことを更に活用しやすくなる。そんなグッドサイクルが回ると良いな、と考えています。

GMS を通じて思考法の基礎を学ぶことができたので、次はインプットを増やしたい

また、知識のインプットを増やしたい、とも考えています。ビジネススキルの向上には、思考法の習得とインプット量の増加の二軸が大切です。今回、GMS を通じて思考法の基礎を学ぶことができました。次のステップとして、インプットを増やすことを考えています。

具体的には、GLOBIS 学び放題ですね。GMS で学んだクリティカル・シンキングやビジネス知識についての復習もできますし、それ以外のビジネススキル動画も盛りだくさんです。このインタビューを機に、改めて学び直そうと思っています(笑)。

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