株式会社ブリヂストン

状況に応じたリーダーシップを発揮し、技術企画チームをリードする

株式会社ブリヂストン
株式会社ブリヂストン

Bridgestone T&DPaaS 技術企画 冨田 達也さん 

受講科目:リーダーシップと人材マネジメント基礎(2021)、クリティカル・シンキング(2021)

※部署・役職はインタビュー当時

まとめ
業種
  • 自動車/輸送用機器
受講科目
  • クリティカル・シンキング
  • リーダーシップと人材マネジメント基礎
受講形態
  • オンライン
課題
  • メンバーへの接し方やチームのまとめ方が自己流で、ワンパターンになっていた
  • 他部署とのコミュニケーションにおいて、それぞれの関係性に応じたコミュニケーションが難しいと感じていた
受講内容
  • 「リーダーシップと人材マネジメント基礎」は実在する会社のケースで学ぶため、自分の事のように考えられた。その上で理論を体得することで、業務での実践に結びつけやすかった
成果
  • マネジメントは効率的にやらないといけないという思い込みから脱し、メンバー一人ひとりに応じた向き合い方ができるようになった
  • コミュニケーションの際に、相手に応じた道筋を考えられるようになり、会議で伝える内容の質が向上した

背景と課題

技術企画担当として、6人のメンバーを率いている

入社以来、一貫して技術職として働いており、安全・環境・経済・生産性の4つの視点から、お客様にソリューションを提供するための技術企画を担当しています。
課長職になってから3年ほど経ち、今は6人のメンバーがいるチームを率いています。

メンバーを率いるリーダーシップ、他部署と繋がるコミュニケーションに課題があった

メンバーへの接し方やチームのまとめ方が自己流で、ワンパターンになっていることに課題を抱えていました。

この悩みから、グロービス・マネジメント・スクール(GMS)に通う前にはコーチングを1年間学びました。メンバー1人ひとりの個性を活かしたコミュニケーションの仕方を理解できたと思います。しかしながら、組織の長としてチーム全体を束ねるノウハウや、その場に応じた工夫の仕方は、まだ悩みが解決できていない状態でした。

また、コミュニケーションへの課題意識もありましたね。自分のチームだけで完結する仕事が少なく、他部署とそれぞれの関係性に応じたコミュニケーションをする必要があったのです。加えてコロナ禍で多くの会議がオンラインになり、対面に比べて相手の反応が分かりにくい状況で物事を伝え、理解してもらい、動いてもらう難しさも感じていました。

事前準備と受講内容

GMSを選んだ決め手は、学ぶ意欲が強い人が集まっているスクールだから

学ぶならグロービスがいいと以前から思っていました。その理由は、学びたい意欲が強い人が集まっているスクールだと感じていたからです。
何かを学ぶときは、学ぶ内容はもちろん、一緒に学ぶ人も大切だと思います。共に成長していきたい、と堂々と言い合える人たちと一緒に学べそうだとの期待がありました。

ですが、私が住んでいる地域から東京校まではやや距離があり、通学時間が気になって受講に二の足を踏んでいました。そのような中、GMSはオンラインでも受講できることを知り、通学時間がかからないならできそうだと思って、勤務先のGMSへの費用補助制度を利用して受講することに決めたのです。

受講科目は、まず目の前の課題意識であったリーダーシップを学べる「リーダーシップと人材マネジメント基礎」を選びました。その後、物事の伝え方を学ぼうと思い「クリティカル・シンキング」も受講しました。1科目目で一緒に学んだメンバーには「クリティカル・シンキング」の受講経験者もいて、「クリティカル・シンキングはとても役に立った」と言っていたことも、自分の背中を押してくれましたね。

生活に合った学習サイクルを作り、予習と復習を前向きに乗り切った

質と量の両面で不安がありました。質の不安はクラスの内容についていけるのかの不安、量の不安は学習ボリュームでした
GMSは予習と復習のボリュームが大きいとの噂を聞いており、その分、実りも多いのだろうとは思うものの3か月間がんばりきれるか心配だったのです。

ところが、クラスが始まってみると毎回の内容がとても楽しく、Day2以降は不安よりも前向きな気持ちが上回り、学習時間も工面しようというマインドを保って最後まで学び切れました。予習や復習については、自分の生活に合った学習サイクルを作れたことが良かったと思います。平日夜、時間が取れた時にケースを読み、単語でもいいから思いついた考えをメモしておいて、提出するアサインメントやレポートを休日に作成していました。

実在する会社のケースは、自分の事のように考えられた

各回のケースの内容が、最も印象に残っています。勉強のために作られた架空の題材ではなく、実例に即したリアリティ溢れる内容だったからです。
「リーダーシップと人材マネジメント基礎」のケースは、実在する会社の話がほとんどです。いいことばかりではなく逆境にも遭遇するという、本当にあった話を追体験することで、自分の事のように考えられました。その上で理論を体得する学び方によって、業務での実践に結びつけやすくなりました。

勉強会を自主的に企画したことで、受講後もつながるメンバーと出会えた

受講生同士で自主的に行う「勉強会」を企画したことも、良い経験になりました。
勉強会を設定しておくと「みんな勉強しているから、自分もやらないと」と学習のペースを自然と作ることができたのです。そして、勉強会でも仲間と交流でき、受講を終えてからも連絡を取り合うメンバーにも出会えました。この仲間たちは、仕事では知り合えなかったような業種の方々です。私は企画の業務経験が浅く、GMSでは他業種の人と意見交換をしてビジネスの視野を広げたいと思っていたので、このような出会いに恵まれたことは大変ありがたいですね。

また、私は2科目ともオンラインで受講したので、通学時間がかからず助かりました。それに何より、初回のクラスで「オンラインでもこんなに学べるのか!」とびっくりしたんです。受講者が発言したくなる生き生きとした雰囲気を講師陣が作ってくれて、熱量溢れるクラスを受講することができました。

成果と今後の展望

学びを通じて、メンバーに応じた組織マネジメントやコミュニケーションができるようになった

組織のマネジメントは、場面に応じて時間をかけてもいいのだと自己肯定できたのが大きな収穫です。これまで私は、マネジメントは効率的にやらないといけないという思い込みがありました。
しかし、メンバーの中には悩みを抱えていたり、スキルが未熟な段階だったりする人もいます。そのようなメンバーに対しては、しっかり時間をかけて向き合うべきだと理解できました。

「クリティカル・シンキング」を学んだ成果としては、これまで無意識でやっていた考えるプロセスを意識的に行えるようになったことが挙げられます。物事を構造化して捉えたり、反証に備えて考えを組み立てたりすることですね。メンバーに何かを伝える際も、今までは自分の視点だけでメッセージを出していたように感じますが、相手に応じた道筋を考えながら資料を作るようになりました。オンライン会議で伝える内容の質が上がりましたし、上司からフィードバックを受けた際には、その理由を理解できるようにもなりましたね。自分自身の振り返りの精度が高まったと思います。

お客様のニーズをとらえた事業開発をすべく、今後はマーケティングを学びたい

ずっと技術の仕事をしてきたので、製品をお客様へお届けする際のマーケティングに興味を持っています。
今までは、タイヤは性能の良し悪しやブランド力で購買されていた側面が大きいですが、今後はお客様のニーズを捉えた事業開発が進んでいくのだろうと思います。

技術企画においても、お客様や社内の関係者と話をする際、マーケティングの視点があるのとないのとでは、事業化への第一歩における成果が違うのではないかと思うことが増えました。

マーケティングの分野は、今までは知らなくても仕事ができたのかもしれませんが、今後の世の中をふまえると活かせるスキルになっていくのだろうと感じており、興味が出てきたところです。

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