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株式会社ユナイテッドアローズ

学びたいという社員の期待に応え、教育機会を拡大。エンゲージメントが16.5ポイント向上、離職率も5%改善

ユナイテッドアローズ
株式会社ユナイテッドアローズ
業種小売
研修対象部長層、課長層、一般社員層
研修の種類公募型研修

【株式会社ユナイテッドアローズ】
写真中:執行役員 CHRO 山崎 真理子様
写真右:人材開発部 部長 松橋 和久様

【グロービス担当者】
写真左:伊藤 英之

※部署・役職はインタビュー当時

教育投資によって組織のV字回復を実現した、株式会社ユナイテッドアローズ様。
その背景には、かつて事業環境の急変により著しく低下したエンゲージメントという大きな課題がありました。同社はエンゲージメント調査から社員の「学びたい」という期待を把握し、教育への投資を拡大。公募制でグロービス・マネジメント・スクール(GMS)への派遣制度を導入しました。

執行役員・CHRO自身がその効果を確信するGMSのハードな学びは、社員の挑戦意欲を刺激。結果、エンゲージメントは16.5ポイント向上、離職率は5%改善し、業績も回復基調に。受講者からの口コミで学びの文化が醸成されるなど、組織の活性化にも繋がっている。

これまでの研修業務の取り組みと課題

01
コロナ禍で社員のエンゲージメントが著しく低下

長期間の店舗休業により、多くの社員が自宅待機に。「会社はどうなるのか」という不安が広がり、エンゲージメント(eNPS)調査の結果が大きく落ち込み、離職率も上昇した。

02
教育制度への改善要望が社員から直接挙がった

エンゲージメント調査の分析から、会社の経営方針や教育制度への関心が高まっていることが判明。「会社の経営再建のために学びたい」という社員の声に、真摯に応える必要があった。

03
将来への自己投資となる学びの機会が不足していた

これまでの研修は、現職の業務に役立つ内容が中心。社員が自らの意思で、将来のキャリアを見据えて自己投資できるような学びの仕組みが求められていた。

サービスの導入経緯

エンゲージメント調査で明らかになった「学びたい」という社員の声に応えることが、エンゲージメント回復と業績立て直しの鍵になると判断。社員が自ら学び成長することで、コロナ禍で抱いた不安を前向きな課題や目標に転換することを目指し、教育への大型投資を決定した。

施策の核として、CHRO自身が”閾値を超える”受講経験から効果を確信していた、グロービス・マネジメント・スクール(GMS)の公募制導入を決定した。(年間約120名が受講中)

サービスの選定ポイントと選定理由

01
経営層が効果を実感した”閾値を超える”受講体験

役員自身が過去に受講し、頭が痺れるほど考え抜き議論する経験が、自身を大きく成長させたと実感。この貴重な体験を多くの社員にも提供したいと考えた。

02
正解のない問いに向き合う、思考の訓練の場

予習前提の緊張感あるクラスで、答えのないテーマを真剣に議論する経験は、手軽な知識習得とは一線を画す。意思決定の質を高める訓練の場として最適だった。

03
将来のパフォーマンスを高める「思考の筋肉」の醸成

その場限りの知識ではなく、将来にわたって仕事のパフォーマンスを高めるための「思考の筋肉」をつくること。GMSには、そのような本質的な学びが得られると期待した。

取り組みの成果

01
エンゲージメントと離職率が劇的に改善

施策の結果、エンゲージメント(eNPS)は16.5ポイント上昇、退職率は5%低下。いずれもコロナ禍以前の水準まで回復し、業績回復にも繋がる好循環を生み出している。

02
自律的な学びの文化が社内に醸成された

受講した社員が「大変だったが、とても良かった」と周囲に勧め、次の希望者が生まれる好循環が発生。会社主導ではなく、自然発生的にGMSの価値が社内に浸透している。

03
挑戦する人材の発掘と組織全体の活性化

GMSに自ら手を挙げる挑戦意欲の高い人材を可視化でき、登用時の参考に。チャレンジする社員が増え、職場全体の雰囲気も明るくなるなど、組織の活性化に繋がった。

お客様インタビュー

山崎 万里子様 執行役員 CHRO
山崎 万里子様
社員の声に応える教育投資が、エンゲージメントV字回復の起点に

2020年からのコロナ禍で、当社はエンゲージメントが著しく低下するという課題に直面しました。エンゲージメント調査を分析すると、社員は会社の経営方針や教育制度に強い関心を持っていることがわかり、「経営再建のために学びたい」という切実な声も挙がっていました。この社員の期待に応えることがエンゲージメント向上、ひいては業績回復に繋がると確信し、教育への大きな投資を意思決定しました。GMSの導入は、社員が自らの学びで不安を乗り越え、前向きな目標を持てるように、という想いからです。この投資をきっかけにエンゲージメントと業績が回復し、悪循環を好循環に転換できたという強い手応えを感じています。

“閾値を超える”経験こそが、社員を本質的に成長させる

GMSを選んだのは、私自身が20年前に受講し、頭が痺れるほど考え抜いて議論した経験が、自分を大きく変える”閾値を超える”体験として鮮明に残っているからです。手軽な知識インプットではなく、将来の仕事のパフォーマンスを高める「思考の筋肉」をつける学びを提供したい。正解のない世界で意思決定する経験を多くの社員に積んでほしいと思い、導入を決めました。公募制にこだわったのは、自らリスクを取って挑戦できる人材を見極めたいという意図もあります。GMS受講歴は、業績評価には表れない「挑戦する意欲」の証。実際に、受講をきっかけに活躍の機会を掴む事例も増え、社内にチャレンジする風土が醸成されていることは大きな成果です。

受講者の「本気」が、学びの輪を自然に広げている

GMSはハードなプログラムだからこそ、「この3か月を無駄にしたくない」という気持ちが、実践で活かす意欲に繋がるのだと思います。実際に受講者からは「とても大変だったが、とても良かった」という感想が共通して聞かれます。我々が何か仕掛けているわけではなく、受講した社員がその価値を実感し、自然発生的に口コミで他のメンバーに勧めてくれています。また、応募多数で全員が受講できるわけではないため、選ばれた社員は「せっかくの機会だから頑張ろう」と、高いモチベーションで最後までやり抜いてくれます。この好循環が、当社の学びの文化を一層強くしていると感じます。

松橋 和久様 人材開発部 部長
松橋 和久様