受講を考えたきっかけや動機は何ですか?
正しい意思決定ができるか不安になった
私は、タイヤの生産技術の開発を担当しています。数年前、次世代のマネージャー育成プログラムのメンバーに選抜されました。
ハーバード・ビジネススクールのケース(企業事例)を用いて経営課題を特定し、今後の打ち手を考えるという研修を受けた際、3Cや5Fなどの基本的なフレームワークを全く知らなかった私は、思いつきで問題の発生原因や打ち手を考え、今となっては恥ずかしいレベルのまとめを発表してしまいました。入社してから9年間、開発だけに携わってきた私は、このとき初めて「将来マネージャーになったときに正しい意思決定ができるのだろうか」と不安になったのを覚えています。マネージャー育成プログラムの一環として、社外研修を受ける機会を与えられ、そのリストにグロービスの名前がありました。これが、グロービスとの出会いです。
受講を決めた最大の理由は何ですか?
楽をしても結局は自分を変えられない
グロービスに通っていた先輩社員に受講について相談したところ、グロービスは「授業だけでなく予習や復習にかなりの時間を取られる」「仕事や家庭の合間でやるのはかなり大変だ」と言われました。
しかし、せっかく会社からもらったチャンス。楽に通えるところに行っても、結局は自分を変えることはできない。そう考え、大変だからこそ身になると聞いたグロービスの科目を受講しようと考えたのです。
グロービスで学ぶ魅力は何ですか?
講師は実務経験豊富な上に巧みなファシリテーションで授業を盛り上げてくれる
初回の授業で、積極的に発言する受講生が多いことに驚きました。自社の会議では積極的に発言するほうだと自負していましたが、慣れた土俵の中で相撲をとっていた自分に気づきました。
失敗を恐れず発言する受講生の姿を見て、「ここで積極的に動けないようでは、ビジネスの舞台で失敗してしまう」と思いました。所属企業や職種、ポジション、年齢などに関係なく、意見をぶつけることができる3ヶ月。多様性のある受講生の中で学べるのがグロービスの魅力のひとつです。また、講師は巧みなファシリテーションで受講生の意見をどんどん引き出し、学びを深めようと、毎回の3時間を盛り上げてくれました。グロービスの講師は、実際に今も仕事に就かれている方ばかりで、講師自身の成功体験・失敗体験を聞けるのも魅力です。
どんなスキルが身につきましたか?実務に活かせた具体的な事例はありますか?
受講前は、経験や感覚に頼って意思決定していた
受講前は、経験や感覚に頼って思いつきで考えを進めることが多くありました。しかし受講後は、業界の特性や相手の立場、自分の立場など、さまざまな視点で客観的かつロジカルに考えた上で意思決定できるようになりました。
また、ディスカッション中心の授業を通じて、置かれた立場で見える景色が異なると学べたことで、自社の経営陣や上司の意見、取引先の行動などに対して感情的にならずに受け止められるようになりました。今では、自社だけでなく、競合や取引先のことまで含めて考慮し、中長期でどのような意思決定をするのがベストなのかを念頭において、仕事を進められるようになりました。
受講を決める際に、何か不安はありましたか?
精鋭たちと対等に議論できるだろうか
経験豊富な他業界の方と対等にディスカッションできるのだろうか。そんな不安を抱いていましたが、初回の授業を受けて意識が大きく変わりました。
どんな発言でも拾ってくれる講師に助けられ、自分の意見に自信をもって発言できるようになりました。緊張しているのは自分だけではない、それぞれが緊張の中で勇気を出して発言している。それが伝わってきました。懇親会や勉強会を通じて、互いのことを理解しつつあった2回目以降の授業では、リラックスした中でディスカッションできるようになりました。
仕事との両立はいかがでしたか?
時間を決めて勉強すれば仕事と上手く両立できる
受講当時は、平日はもちろん土日も出張ということがたびたびあったのですが、受講前に上司に相談したことで、平日の授業時には早退し、授業がある週は出張せずにすむようにスケジュールを組むことができました。
どうしても都合がつかず授業に出席できないこともありましたが、振替受講制度を利用すれば他のクラスに出席できます。これは、グロービスならではの魅力ですね。
また、予習、復習を毎日ダラダラと行うのではなく、授業後の翌日に振り返り、翌週の土日にまとめて予習するなど時間を決めて勉強することで、仕事と上手く両立することができました。
自主勉強会や懇親会に参加された感想は?
自分の視野の狭さに気付かされることが多々あった
自主勉強会での意見交換は、受講生のキャリアがそれぞれ異なるため、いろいろな角度から意見が出てきて、自分自身の視野の狭さに気づかされることが多々ありました。
勉強会後の授業では、受講生の意見の質がより高まり、学びが深まることを何度も実感しました。これから受講される方は、ぜひ積極的に勉強会に参加してみてください。また、勉強会はあくまで受講生が自主的に開催するものなので、自ら企画する姿勢も持っていただければと思います。
プロフィール
田原 雄史さん
九州工業大学大学院を修了後、2004年に株式会社ブリヂストンに入社。テクニカルセンターに配属後、タイヤの生産技術開発と海外新工場建設に従事。その後、国内工場に異動し、現在は滋賀県の彦根工場で、競争力向上のためのプロジェクトリーダーに従事。